今回はヤマハギアの乗り出し整備をやっていきます。
まず車両の素性ですが、モデル名称は「BX50N NEWS GEAR」モデル年度は2011年、登録型式は10BBになります。
ギアは販売期間が長いので型式違いも多く、細かな仕様差もありますが、そのあたりも含めて参考にしてもらえればと思います。
入手後、とりあえず大きなトラブルはなく、自宅までは普通に自走で帰ってこれました。ただ、細かいコンディションまではまだしっかり見れていませんし年式的にもそれなりに経っているので、消耗や劣化はそれなりに進んでいるはずです。安心して乗れる状態にするためにも、今回は各部を一通りチェックしながら、全体的に整備していきます。はい。

リアのインナーフェンダーが割れているので、交換するのもなんなので。

サンダでカット!うーんショートフェンダーの出来上がりです。はい。自分で言うのもなんですが違和感無く良い仕上がりです。

フロントのキャリアですフレーム部のサビとライトカバーの劣化がひどいです。

フロントキャリアはライトと配線を外してサビを落としてからシャーシブラックで塗装します。

ヘッドライトのカバーは新品に交換、フロントキャリアは塗装してきれいになりました。

ヤマハニュースギアの特徴でもある、このリアブレーキペダルですが…
見ての通り、ゴムがありません💦
長年の使用で脱落したのか劣化で無くなったのか分かりませんが、このままだと滑りやすくてちょっと危ないですよね。ということで、ここは新品に交換しておきます。

リアブレーキペダルのゴムを新品に交換。
もう一つ気になる点なんですが、ブレーキペダルの後ろにあるこの出っ張り。これがなんとも違和感アリアリで、右足の収まりが悪くて安定しません。
正直ちょっと邪魔なので、今回は思い切って取っ払うことにします。
しかしこれ、なんで付いてるんでしょうね?ブレーキの踏力を調整しやすくするためなのか、それとも業務用途ならではの理由があるのか…。このあたりはちょっと気になるところです。

両手ブレーキ仕様の時のフタを付けました。これでどうなるか試してみます。

フロントブレーキレバーの穴が大きく変形してがたがたです。ここも新品に交換ですね。

グリップもすり減っています。

常に触っている部分なのでここは社外品の新品に交換。キジマのこの組み合わせが気に入っています。

すべてのパーツを付けたグリップ周りです。

今回用意した純正部品はこんな感じになります。詳しい品番は備忘録に載せてありますので良かったら見てくださいね。

次はプラグ交換をします。シートの前に付いているカバーを外します。

カバーを外すとプラグコードが有るのでこれを引っこ抜きます。

プラグは奥まった位置に有るのでエクステンションを付けてこんな感じでプラグを外します。
今回は見やすいようにサイドカバーも外しました。

抜いたプラグはこんな感じです。そんなに悪く無いんじゃないかなぁ、とりあえずNGK CR8Eの新品に交換!

ドンドン作業は進んで今度はギアオイルです。OILって書いてあるところが注入用のオイルプラグボルトでリアブレーキワイヤーのスプリングの上に見えるボルトがドレンボルトです。

ヤマハ純正のギアオイルを入れます。
オイルプラグボルトの締め付けトルクは23Nmドレンボルトの締付けトルクは13Nmどちらにも銅ワッシャーがついています。

今回はこんな容器で入れてみましたが容器を何回も手で押しつぶしながら入れなければならないのでちょっと時間がかかりました。

ラジエターキャップは社外品が付いていましたがここもヤマハ純正部品の新品に交換しました。クーラントの汚れはあまりなかったのでここはこのまま使用します。

オイル交換です。オイルの抜き方は、ドレンボルトから抜く方法とオイルストレーナー側から抜く方法の2パターンがありますが、今回はフィルター側からいきます。
オイルストレーナーカバーを見てみると、アルミ部分がカスカスに腐食してますね…ちょっと嫌な予感。
ここを外すと、オイルがドバっと一気に抜けます。

オイルと一緒に、こんなオイルストレーナーとスプリングが出てきます。
オイルストレーナーといっても、ただの金網ですね💦(以前乗っていたホンダのXR230も同じく金網タイプでした。)
外したオイルストレーナーは、パーツクリーナーでしっかり洗浄します。
あとオイルストレーナーカバーの裏側にはマグネットが付いているので、ここに付いた鉄粉もきれいにしておきます。
組み付けは、オイルストレーナーカバーのOリングを新品に交換して、軽くオイルを塗ってから取り付けます。オイルストレーナーカバーの締付けトルクは32Nmです。(ちなみにオイルドレンボルトの締付けトルクは23Nmです。)
ただ、オイルストレーナーのスプリングを押し込みながらネジを締めていく必要があるので、これがちょっとやりにくいですね…。

エンジンオイルはヤマハ純正を使用します。10W−40です。
規定量を入れたら、いったんアイドリングしてエンジン内部にオイルを回します。
その後エンジンを止めて、5分ほど待ってからオイルフィラーキャップを使ってオイル量をチェック。
しっかり規定量に収まっているのを確認して、これで作業完了です。
今回はこんな感じで、気になるところを一通り手を入れてみました。
細かい部分の劣化や消耗はそれなりにありましたが、大きなトラブルもなく、しっかり整備すればまだまだ現役でいけそうなコンディションです。
消耗品の交換や各部のリフレッシュもできたので、これで安心して乗り出せる状態にはなったかなと思います。
古い車両ですが、その分シンプルで触りやすいのがギアのいいところですね。こうやって手を入れていくと、だんだん愛着も湧いてきます。
ということで、ヤマハ・ニュースギアの乗り出し整備でした。はい。



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